2012年09月10日
初戦敗北(前)
2002 ヨーロッパへ行ってみた その5
到着の翌日は、ロンドン郊外のMillHill で知人と会ったりしていたので、実質的にロンドン市街を初めて探索したのは翌々日になりました。
ホテルでの朝食の後、まず向かったのはご多分に漏れず、ピカデリーサーカス(Piccadilly Circus)。このcircus とは、スペルは同じでも曲芸やピエロのサーカスではなく、通りのハブとなる円形広場を意味するらしい。北はリージェント・ストリートを経てオックスフォード・サーカスへ、西はピカデリー、ナイツブリッジと続き、東はコヴェント・ガーデンやソーホー、南へ進めばトラファルガー・スクエアというように、ロンドンの商業地区のへそのような場所にあたります。
地下鉄を降りて地上に出ると、有名なエロスの像の噴水周辺は人がごった返していた。ビルの壁面にはTDK とSANYO の巨大な広告。日本メーカーのロゴが一番目立っていて、何か不思議な感じがしたのを憶えています。
その日は気の向くままに街路から街路へとひたすら歩いた。そしてハイド・パークでひと休み、グリーン・パークで騎馬警官とすれ違う。目に入る何もかもが興味深く、公園のベンチひとつとっても感動していました。
衛兵交代式は見られなかったけれどバッキンガム宮殿を見ておきましたし、歴史ファンとしてトラファルガー広場でネルソン記念柱のレリーフも一面一面しっかりチェックしました。
グリーン・パークで、リスが逃げないように慎重にパチリ
さすがに疲れ果て、「昼食も未だだったなあ」と気付き、どこか食事ができる手頃なところはないかと思って歩いていると、カジュアルなカフェ風のイタリアン・レストランが目に入りました。本当は英国料理が良かったのですが、歩き疲れて腹ペコだったので、「ここでいいや」ってことでその店に入ったわけです。
午後の3時頃だったでしょうか、中途半端な時間で、5,6卓の店内に客は私だけだった。イタリア人もしくはイタリア系移民とおぼしき、やけに愛想のいいやせぎすの男がメニューを持って来た。
メニューを開くと、テーブルクロスもないようなカジュアルなインテリアとは裏腹に、けっこう強気なプライス。「ミスったかな?」という思いが頭をよぎります。
のどがカラカラに渇いていたのでまずレモネードを頼み、その後よくわからないメニューから前菜らしきものとパスタを注文すると、男は「これもおいしいから食べてみろ」みたいな感じで、何かわからない料理を熱心に勧めてきた。カタコトしかしゃべれない外国人の私に対し、とてもフレンドリーに接してくれるのが嬉しくて、断ったら悪いかなと思って費用が気になったけどそれも注文した。
冷えたレモネードは乾ききった地面に注がれた水のように、体に染み渡った。おいしかった。男がおかわりを勧めてきたので、もう1杯もらい、野菜炒めみたいな料理と大雑把な味付けのトマトソース・ペンネを食した。肉料理の皿も出た。
そこまでは、順調だったのですが・・・。(続く)
2002 ヨーロッパへ行ってみた その6
2002 ヨーロッパへ行ってみた その1
到着の翌日は、ロンドン郊外のMillHill で知人と会ったりしていたので、実質的にロンドン市街を初めて探索したのは翌々日になりました。
ホテルでの朝食の後、まず向かったのはご多分に漏れず、ピカデリーサーカス(Piccadilly Circus)。このcircus とは、スペルは同じでも曲芸やピエロのサーカスではなく、通りのハブとなる円形広場を意味するらしい。北はリージェント・ストリートを経てオックスフォード・サーカスへ、西はピカデリー、ナイツブリッジと続き、東はコヴェント・ガーデンやソーホー、南へ進めばトラファルガー・スクエアというように、ロンドンの商業地区のへそのような場所にあたります。
地下鉄を降りて地上に出ると、有名なエロスの像の噴水周辺は人がごった返していた。ビルの壁面にはTDK とSANYO の巨大な広告。日本メーカーのロゴが一番目立っていて、何か不思議な感じがしたのを憶えています。
その日は気の向くままに街路から街路へとひたすら歩いた。そしてハイド・パークでひと休み、グリーン・パークで騎馬警官とすれ違う。目に入る何もかもが興味深く、公園のベンチひとつとっても感動していました。
衛兵交代式は見られなかったけれどバッキンガム宮殿を見ておきましたし、歴史ファンとしてトラファルガー広場でネルソン記念柱のレリーフも一面一面しっかりチェックしました。
グリーン・パークで、リスが逃げないように慎重にパチリ
さすがに疲れ果て、「昼食も未だだったなあ」と気付き、どこか食事ができる手頃なところはないかと思って歩いていると、カジュアルなカフェ風のイタリアン・レストランが目に入りました。本当は英国料理が良かったのですが、歩き疲れて腹ペコだったので、「ここでいいや」ってことでその店に入ったわけです。
午後の3時頃だったでしょうか、中途半端な時間で、5,6卓の店内に客は私だけだった。イタリア人もしくはイタリア系移民とおぼしき、やけに愛想のいいやせぎすの男がメニューを持って来た。
メニューを開くと、テーブルクロスもないようなカジュアルなインテリアとは裏腹に、けっこう強気なプライス。「ミスったかな?」という思いが頭をよぎります。
のどがカラカラに渇いていたのでまずレモネードを頼み、その後よくわからないメニューから前菜らしきものとパスタを注文すると、男は「これもおいしいから食べてみろ」みたいな感じで、何かわからない料理を熱心に勧めてきた。カタコトしかしゃべれない外国人の私に対し、とてもフレンドリーに接してくれるのが嬉しくて、断ったら悪いかなと思って費用が気になったけどそれも注文した。
冷えたレモネードは乾ききった地面に注がれた水のように、体に染み渡った。おいしかった。男がおかわりを勧めてきたので、もう1杯もらい、野菜炒めみたいな料理と大雑把な味付けのトマトソース・ペンネを食した。肉料理の皿も出た。
そこまでは、順調だったのですが・・・。(続く)
2002 ヨーロッパへ行ってみた その6
2002 ヨーロッパへ行ってみた その1
Posted by ぎんばいか at 22:15
│旅のこと