ガイア倶楽部通信

55歳未満で、週に28杯以上（1日あたり4杯以上）の
コーヒーを飲む人は、そうでない人に比べ生存率が低い
という興味深い研究結果が、
米国の医学誌 Mayo Clinic Proceedings に掲載され、かなり話題になっています。

英語が読める人は原文をどうぞ
Association of Coffee Consumption With All-Cause and Cardiovascular Disease Mortality

この研究では、アメリカにて1971年から2002年までの間、20歳から87歳までの男女約4万4000人を追跡調査しました。

その結果、週に28杯以上のコーヒーを飲んでいた人は、
それ以外の人よりも死亡リスクが
男性の場合 56％ 高くなり、
女性の場合は ２倍 となったとのことです。

しかしなぜそのような結果に至ったのか、どのようなメカニズムによって死亡リスクが高まったのかはわかっていません。

研究チームが言及していますが、コーヒーの摂取量そのもの以外の要因も関わっている可能性があります。

一般的な傾向としてコーヒーを週に28杯以上も飲むような人というと、多くの場合よく体を動かして健康的な生活をおくる人というイメージではなさそうです。

例えば、一日中パソコンの前に座り、ちょっとイライラしながら煙草を吸ったりコーヒーを飲んだりしているプログラマー（あくまでもイメージですよ）みたいな、運動不足、ストレス、喫煙、砂糖取り過ぎといったライフスタイルの人が多いように思われます。


こうして4杯、5杯と飲んでいると糖尿病になりそう


つまり、コーヒーの大量摂取以外の要因によって、またはコーヒーの大量摂取とそれ以外の要因とが合わさって、報告された結果となった可能性があるわけです。

今後はさらなる研究によってそのあたりを詰め、直接的な因果関係とそのメカニズムを究明することが期待されます。


ガイア倶楽部としては、次のようにお勧めしたいと思います。

・ コーヒーの飲用は 1日 1～3杯 としましょう

・ コーヒーを大量に飲用する人に時として見られる
　不健康な生活様式に気をつける ようにしましょう


何事も 「過ぎたるはなお及ばざるが如し」 ってことですね。