ガイア倶楽部通信

今回は、コーヒーや紅茶に含まれるカフェインについての、最近読んだ興味深い情報を取り上げたいと思います。

皆さんの中には、ドライアイで悩んでいる方はおられませんか？エアコンによる空気の乾燥、コンタクトレンズの装着、パソコンのディスプレイを見続ける仕事などが原因で、ドライアイ--角膜乾燥症--が増加していると言われています。

そのドライアイの改善にカフェインが役立つ、という東京大医学部による研究結果が報告されています。



（photo: s-hoshino.com）

東京大学医学部の有田玲子氏らの研究グループは、カフェインには唾液や消化液などの分泌を増加させる働きがあるため、涙腺を刺激し涙液も増やす効果があるのではないかと推察した。そこで、78人を2つのグループに分けてカフェイン摂取の実験を行った。一方のグループにはカフェインの錠剤を、もう一方にはニセの錠剤を与えて摂取してもらった。後日、カフェインと偽薬を入れ替えて、同じように実験を行った。その結果すべての被験者に、カフェインを摂取した後の涙の生産量の増加が確認された。錠剤摂取後に涙液量を測定したところ、涙液メニスカス（角膜とまぶたの間にたまった涙の高さ）が平均で0.08ミリ高くなるという結果が得られたのだ。

『日刊！目のニュース』より引用

Science Daily　
http://www.sciencedaily.com/releases/2012/04/


既に以前の研究で、カフェインを摂取していた人々はドライアイの発症リスクが低下する事が示されていたようですが、発症後にも関わる今回の報告は実に興味深いですね。有田氏は、｢他の研究でも確認する必要がありますが、今回の実験結果はドライアイ症候群の治療に効果が期待できる｣と語っているとのこと。（わーい、コーヒー･紅茶好きって勝ち組なんだ～ラッキー）

仕事の合間のコーヒーブレイクやティータイムが、ドライアイに効くなんてうれしい驚きですね。