衣替えは防虫剤の香り

ぎんばいか

2013年04月15日 20:58

衣替えをして取り出した衣類に、防虫剤の臭いが残っていることがあります。近年は無臭をアピールした防虫剤が増えていますが、いずれにせよ防虫剤を用いて保管していた衣類には、防虫剤の成分が付着しています。

防虫剤は簡単に言うと持続性があって効果がマイルドな “殺虫剤” です。過剰に心配する必要はありませんが、体に良いものではありません。

例えば代表的な防虫剤成分であるパラジクロロベンゼンには、次のような報告もあります。

人の血液中から衣類の防虫剤や防臭剤に使われている化学物質のパラジクロロベンゼンがかなり高い濃度で検出される事が二日、厚生省の「内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)の胎児、成人等の曝露に関する調査研究班」(主任研究者中澤裕之・星薬科大学教授)の調査でわかった。
 http://love-theearth.com/environment/environment04/


低濃度であれば発がん性や一般的な毒性は極めて低いとはいえ、内分泌撹乱が疑われている物質をさらに取り込む危険性があるということです。

また、パラジクロロベンゼンはシックハウス症候群との関連性も指摘されています。

無臭防虫剤の主成分である合成ピレスロイドは哺乳類、鳥類に対し安全性が高いと言われますが、「ただちに危険はない」としても、衣装ケースから取り出したなら換気の良い場所で風を通すなどすると安心です。


除虫菊の天然ピレスロイドは合成と異なり速やかに分解する



化学物質に対する感受性の強い方は、次回、エッセンシャル・オイルを使った防虫法を紹介するので参考になさってください。





この記事の続き:
エッセンシャルオイルを使った衣類防虫剤


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